日記427

・件の文学賞は3次選考も通っていました。いいじゃないすか

・一応、ここまで選考に残るということは、作品としての巧拙は置いておいて、小説のかたちにはなっているということですね。ここ何年もの間、ある特定の文章の塊が、どうしたら「小説」「文学」たり得るのかということについて、自分なりに考え続けてきましたし、それを創り出すための方法論も、独自に追求してきました。その結果として、自分の書いたものが「小説」「文学」たり得ていると認められたことそのものを、まずは寿ぐべきでしょう

・そしてやっぱり、何かを創り出している瞬間こそ、自分の人生がいきいきしていると改めて感じます。それは仕事でも一緒で、目の前の「やらなきゃいけない」ことを、いかにクリエイティブな過程に落とし込んでいくかと考えるとき、やりがいをもって仕事に臨むことができている

・ということで、今年の選考結果がどうなるにせよ、まずは次の作品について考えましょう。自分が何を書きたいのか、書くべきか、考えましょう。自分の中に確立されている、小説創作のためのプロセスを、まずは壊しましょう。色んな事を試して、失敗して、また学んで次に行くんです。そうやって少しずつ、自分の器を成長させていくつもりです