日記319

・んで、その前に。

・旅行後に判明したことなんですけど、夏に応募した文学賞の途中結果が出ていました。ウェブサイトで途中経過まで公表してくれるとは、なんて親切な賞なんでしょうか

・結果は…一次選考通過。逆に言うと、二次選考落ちです。

・全体で1,100作品余りの応募があったところ、一次選考通過は300作品程度。悪くないんじゃないでしょうか。

・先に結果に対する自分の感想を述べておくと、「滅茶苦茶妥当だな」というものがあります。今回の作品は、「人が読める」レベルのものであるものの、「面白い」作品とは言い難かった。そういう意味で、一次選考通過、かつ、それ以上ではない、というのは大変妥当だなと思いました

・小説を書き始めて約5年、やっとここまできました。つまり、「人が読める」ものを書くまでに、5年かかった。それが早いか遅いかは、よく分かりません。分からないが、少なくとも、自分という人間が、何かを身に着けている/何かの技術を磨くことができている、ということが確認できました。

・まだまだ、道半ばであることは疑いの余地がありません。それでも一つのマイルストーンとして、自分の名前が選考通過作品の一つとして載っているのを見つけた瞬間は嬉しかった。

・これからも書き続けます。当面の壁は、「面白い」と思われるものを書くことでしょう。そのためには、たくさんの勉強が必要です。それはなにも、本を読んだり、映画を観て”物語”の形を学んだり、そういったことばかりではありません。

・文学とは全然関係のない、今の仕事を一生懸命やっていくこと、料理すること、絵を見ること、新しい趣味を始めること、身体を鍛えること、人と動物の関わりについて思索を巡らせること、人間関係を大切にしていくこと…これらすべてを自分の血肉としてゆき、自分という人間を面白く醸していくこと。それが勉強です。