日記355

・次に、Bについて。

f:id:zshio3721:20201229150218p:plain

・これに関してはもはや、「可能の階梯」を改めて整理するよりも、いきなり「カルテ・ク・セ・ジュ」に進んでいいと判断しました。

・アウトプット・ターゲットとしては、「リサーチログ」とブログ記事を想定しています。それから、自分で研究ノートを作ることになると思うので、それについてもアウトプットとしましょう。「リサーチログ」については「独学大全」で紹介されているものを工夫しながら使っていきます

日記354

・ということで、まずはAから。

f:id:zshio3721:20201229145329p:plain

・マクロ経済政策というのは、金融政策と財政政策を想定しています。

・暫定版なので、(というか、リサーチを続ける限り、暫定版であり続けるんでしょうけど)マクロ経済政策と為替の接点についてはまだ何を想定していいか、網羅的には分かりません。

・ということで、同時に、「可能の階梯」についても思考結果を貼っておきます

f:id:zshio3721:20201229145619p:plain

・おれは大体のことをなんとなくしか知らない男…

・ロードマップだけみると、単純にマクロ政策と為替の「一対一の対応」だけを知ればいいような感じがしますが、そうではなくて、この機会に、金融政策や財政政策の概要も精確に大づかみしておきたいということです。

・んで、階梯という意味では、ほぼゼロからスタートする必要があるということでもあります。よくよく考えれば、大学時代に、金融・財政政策単体に焦点を当てて勉強することはほとんどなかった気がするので。もちろん、マクロ経済学を勉強する中で教科書的には勉強したんですけどね。

・まずは事典から、それ以降は大学時代の教科書を足掛かりに、作業していくことになるでしょうか

日記353

・んげ。リサーチの準備を着々とやってます。ロードマップの策定。

・昨日書いた通り、マクロ経済学、動物倫理学、英語の三本立てで考えてます。英語については、まあ、去年までも結構考えてきていて、それなりのノウハウを蓄積している部分もあるので、若干後回し気味にしてますけど。

・まずはマクロ経済学

・この分野は、大きく二つのテーマに分けることにしました。それはすなわち、A:”マクロ経済政策と外国為替”、B:”資本主義経済の射程と限界”。

・なんでかっつーとですね、ターゲットにしてるアウトプットが違うからです。

・Aの方は、まあ、今のお仕事が絡む話でもありまして、来年内、できれば前半中に、簡単な文章というか、ブリーフィング=レビューのようなものを書けたらいいなと思ってます

・一方で、Bについては、完全に個人の興味というか、もちろん長い目で考えればお仕事に繋がってくる話でもあるんですけど、目下はリサーチログやブログを主たるアウトプットとして想定してます

・次以降の記事で、現時点でのロードマップを公表しておきます

日記352

・先に、学習ロードマップを整理するために、それぞれの分野での目標を書き出してみました。まずはマクロ経済学

f:id:zshio3721:20201228140303p:plain

・お次に動物倫理学

f:id:zshio3721:20201228140325p:plain

・こっから、さらに考えるべき点を磨きこんでいきましょう。例えば、マクロ経済学の、「これからの時代の金融政策」について知りたいと思ったら、「これからの時代」

がどんなものか、考えておく必要があります。

・まあ、そこを考える前に、もう具体的作業に入ってもいいとは思いますけどね。

日記351

・「可能の階梯」に入る前に、先ほどの動機付けに照らして、そもそも自分が何を学びたいかを改めて整理しましょう。ここ数年、悩み続けた問いですが、今ならそれなりに明確に答えることができます。マクロ経済学、動物倫理学、そして英語です。

マクロ経済学は、やはり、自分目の前の経済事象を「まるごと」理解するために必要不可欠だと思います。いつも「いつか勉強しなきゃ」と焦りばかり覚える、動学的な実証分析の手法については、その延長線上でもっと具体的な問題意識を持ってから取り組む性質のものです

・動物倫理学は…やはり、人と動物の繋がりをまるごと理解するために不可欠であろうと思います。その考え方、歴史についてきちんと学ばないと、現行の動物園批判も浅はかなものに留まるというのはここ数年紛れもなく感じていることです

・英語は、そもそもの勉強の対象というより、上記の勉強をスムーズに進めていくために不可欠なものです(⇒言語としての英語を、勉強の対象とするつもりではありません)。それが勉強の動機そのものです。勉強の仕方については、「独学大全」で紹介されている技法が、間違いなく/はかり知れず役に立つでしょう。加えて、もしかしたら、マクロ経済学を勉強していくために、やはり数学の重要性を再認識する場面も来るかもしれません

日記350

・まずは「1.学びの動機付け」の部分です。昨日考えたことを基に、きっかけのうち一つを選び出して、以下のように思考してみました。

f:id:zshio3721:20201228131610p:plain

・今のところは、これだけ分かっていれば十分です。次に進んでいきましょう。

日記349

・というわけで、「独学大全」を参照しながら、これからやるべき作業の大枠を整理してみました。

 

f:id:zshio3721:20201228124223p:plain

・波線を引いた箇所が、著作で紹介されている手法です。これらに加えて、「読み方」「覚え方」「分からない時の対象法」を組み合わせつつ、格闘していくことになると思います。

・そう考えると、やっぱりこの本、スゴいですよ。価格対比で中身の充実度が段違い。これまでのうさんくさいハウツー本を一掃してしまうのではないかと思いますが、まあ、「悪貨は良貨を駆逐する」とも言いますから、アレですけど。

・書き出してみてわかったんですけど、これらはあくまで、インプットの方法なんですね。本の趣旨からして当たり前なんですけど。

・なので、自分がぼんやりと描いている、「何かアウトプットに繋げる」勉強の仕方というのは、自分の目標に照らして自分で考えてゆく必要がありますし、そこの方法論を考えるためにも、まずはここで挙げた「6.」くらいまではさっさとこなしておく必要があろうかなと思います

 

日記348

・在学中については、ぼちぼちこんなもんでしょうか。最後に、苦みの深い話ではありますが、ここに触れないわけにはいかないでしょうということで、社会人になってからの話を一つ

・若手時代の集合研修のようなもので、ある程度長い期間、研修施設に缶詰めにされて、経済学やらなにやらのお勉強をする、という機会がありました。そこで、成果物として、研修期間の最後に研究発表の場があったんですけど、これは大コケでした。

・それまで、自分としては、ここまで書いてきた通り、調べ学習とか、自分の研究の結果を発表することに関して、成功体験しかなかったわけですけど、ここで躓いたことによって、「物事を体系立てて調べる」ということの重要性を改めて実感することになりました(今思えば、学生の時分から、自分が研究の結果として出してきた成果物に、必ずしも自分で満足していたわけではなかったんですけど、周りが褒めてくれたりしたので、半分目をつぶっていたということが、今ならわかります)

・学びのモチベーションに関する要素としてはこれで必要十分でしょう。ここからは、これらの体験が自分に与えた影響の整理と、その評価、及び評価の理由付けを行っていきます。

日記347

・もう少し、大学時代の勉強のきっかけを思い出していきます

・大学時代の後半から入った、学部のゼミは、学びのきっかけというより、むしろそれまで学んだことをどう生かすか、という場であったように思います。マクロ経済学のゼミで、国際金融と実証分析を専門とする教授だったので、もちろんそのあたりの興味や知識はある程度深まったんですけど、それよりも「いかにして人とディスカッションするか」ということ、とくにゼミの代表を務めたりしましたので、「いかにして組織を運営していくか」を学ぶことに注力し(てしまっ)た記憶があります

マクロ経済学にしても、動学的な視点を導入されると、途端に理解のスピードが落ちた記憶があります。だからまあ、初級マクロ経済学はだいたい頭に入ったものの、中級は、厳密には半分くらいしか理解していないということになる。なので、動学均衡モデルも通り一遍のことだけしか頭に入っていません。なぜこれを学びたいかと思ったかというと…そのきっかけは、やっぱり教授の影響ということになるでしょうか

マクロ経済学に関する深い洞察を、実際の経済現象に即して、ライトタッチな語り口で教えてくれた、ということが、やはりマクロ経済学に対する希望というか、「経済現象をまるごと理解できる」と錯覚させてくれた(実際にその境地に至るには地道な努力や一定の歳月が必要にもかかわらず、という意味です)ことが、自分のモチベーションに繋がったのだと思います

・そのうえで、なぜマクロ経済学を学ぼうと思ったかという本質的な問いに立ち返ると…一つには、「合成の誤謬」を信じたから、かもしれません。これまでの話とつながりますが、目の前のものをまるごと理解したいという欲求があるんですね。なので、ミクロの積み上げで目の前の事象を理解することに疑問を抱いてしまう

・そもそもなぜ、経済学なのかといわれると…これもまた、一つには、社会保障論の授業での教授の発言に影響を受けています。細かい話は抜きにして、ここでは規範分析の対象としての経済学、という視点を得ました。つまり、「生活のための経済学」、人々がつつがなく生きていくうえで、経済に関するマクロ政策運営がいかにあるべきか、ということを考えさせられるきっかけになったんですね。なので cool head but warm heart、みたいな言説は、もろに自分の価値観にフィットしました。これはたぶん、今の自分のモチベーションにも直結しています

日記346

・それだけじゃなくて、その世界史の授業では、「年号で横串を刺すこと」を繰り返し教えられました。それはつまり、「同じ時代に、世界の違う場所で何が起きていたかを語れなければ世界史を知ったことにはならない」ということです。ぼくは不真面目な浪人生だった(第一志望校も結局落ちました)ので、その境地には至れませんでしたが、「人間の総体」たる歴史をまるごと理解することに対する憧れは今も持ち続けています

・何かを「まるごと」理解すること、となると…それは哲学に近いでしょう。哲学にも、浅からぬ興味がありました。大学一年の時に取った、倫理学の授業で、講師がおもむろに卓上のスタンドを取り上げて、「これはありますか。ないかもしれないと思うのが哲学です」とのたまったのが記憶に残っています。そこから「形而上」学としての哲学の存在を知り、今も興味は尽きません。大学生活の後半以降は、戸田山和久の科学哲学に始まって、木田元中島義道内田樹等々、日本の哲学者/思想家の代表的著作を読みました。ただし、彼らの研究内容というよりは、もっと一般向けに書かれたエッセイでしたが。

・あまり記憶に深入りしないように、気を付けながらいきましょう。「勉強のきっかけ」としては、まだ骨太のものが2つ以上、残っています

・まず、大学時代の初期に、「観光」というものについて調べたくなったことがありました。そのきっかけとしては、自分の田舎で親が営んでいる、観光関係の自営業の経営状況に不安を覚えたということがあります。先ほど述べた、企業金融という視点で勉強したことを活かして、自分ちの商売のバランスシートを見ることにも興味がありました

・こうした不安は、「どうしたらもっと儲かるか」というところから始まって、「そもそも人はなぜ観光をするのか」「観光とは何か」というより抽象度の高い問いに発散していきました。

・さて、ここから、ぼくは現在にも通じるキーワードを一つ、つかみます。それが「動物園」でした。動物園とは、果たして観光地なのか、違うとしたらそれはなぜなのか、というところに興味を覚えたことがきっかけで、そこから人文科学の分野に足を踏み入れることになりました。当時の大学の研究プロジェクトに応募し、動物関連で人文研究をされている教授にマンツーマンで研究指導をしてもらいました。ぼく自身の学部の所属は経済学だったので、「門外漢」として全く新しい分野の研究手法を学ぶことはわくわくしました

・ここでも、きっかけじみたエピソードを。当時の僕は、経済学部生で、かつ、当初の問題意識は観光学にありましたから、例えば、動物園の入園者数は何によって決定されるかという計量分析をしてみたいと思って教授に持ちかけたところ、(教授の専門分野からみて当然かもしれませんが)「そうした統計的手法で得られるインプリケーションには発展性を感じない」と叱咤された記憶があります。その時に、「人文科学」「社会科学」という立て付けを知ったとともに、人文科学とはどのように研究するのだろうかと興味が湧きました

日記345

・W君についてはもっと書きたいんですけど、とりあえず列挙作業を優先します

・英語の勉強のきっかけはたくさんありますね。海外を飛び回っていた(今もコロナの影響さえなければ飛び回っている)伯父、たまに実家に遊びに来る謎のフランス人(親の友達らしい。てっきり親戚だと思っていた)、姉が聞いていた洋楽。おかげで、中高時代は、英語は周りに抜きんでて得意で、少しも勉強せず、常に成績は最上位クラスでした

・さて、大学時代。ここが一番、自分の「学び」に関する悪戦苦闘が詰まっています

・大学時代はお勉強サークルに入っていたんですが、そのきっかけは…。やっぱり、新勧イベント時の先輩の話ですね。今はフランスで官僚?を目指されているらしい、Kさんという先輩に話を聞いたことでした。具体的に何をおっしゃっていたかは覚えていないんですが、とにかく、「大学で真面目に勉強したい」という自分の背中を押してくれた。同じ思いの人が他にもいるんだと、嬉しくなった記憶だけはあります

・同期にも恵まれました。一緒に教室の最前列で授業を受けていた同期とは、今も親交があります。初めに仲良くなったのは、確か統計の授業だったように記憶しています。一緒に課題をこなし、一緒に質問に行きました。

・あと、単純に、いい会社に入ってお金をある程度稼がなくてはならない、という思いも相応に強かったです。そのきっかけ自体はまた別のお話なのでここでは書きませんが、そういう視点で企業を見てみると、「金融機関」が一番稼いでいそうだった。特に、証券会社や総合金融機関のM&A部署なんかが一番花形のように見えました。HFやファンドマネージャーも然り。それらの実態については全然理解していませんでしたが。それで、大学一年生のころに学生団体に参加して、企業価値算定のグループワークに取り組んだりしていました

・フランス語も一生懸命勉強して、1年余りで仏検3級まで取りました。そのきっかけは…浪人時代の世界史の授業だったと思います。有名塾講師の授業で、欧州大陸文化の独自性、みたいなものに開眼したのでしょうか。そこで講師が話していたのは、確かラスコーの壁画について、実際に彼が研究者だったころに、現地まで調査に行った時のことだったと思います。「フランス人は英語を喋らない」みたいな話が頭に残っていて、だったら勉強しなきゃと感じたんだと思います。

日記344

・勉強のきっかけの続き。誰かから、影響を受けたってことはあるでしょうかね

・こまごましたものだったらあります。高校時代の国語教師が、「新書」という概念を教えてくれたこととか。

・大事なことを忘れていた。小学校時代の同窓、W君。小学校の時分から「天才」「神童」と言われていましたが、そのまま地元で一番良い高校に進学し、東大理Ⅲの模試でA判定を取りながら、「東京には山がないからイヤだ」という理由で旧帝大の医学部に進んだ、彼に大きな影響を受けました

・彼、フリーハンドで日本地図を描けたんですよ。ぼくも教えてもらって、北海道だけは描けるようになりましたが、それ以降は熱が続かなかった

・彼は、「世界の国歌」のテープを図書館で借りて、それを丸暗記していました

・あと、象形文字ヒエログリフ)も暗記していて、意味を教えてくれました。小学生ですよ。

・そうだ、円周率の小数点以下も百ケタ以上暗記してた。ぼくも一緒に覚えました。その時、「数字は四つずつ覚える」というノウハウを教えてもらった

・近所の川でプラナリアを採取して、頭を切る実験もしてたな。

・いっつもにこにこしながら、楽しそうに勉強するし、それを教えてくれるんですよ。かなり影響を受けました。

日記343

・まずは、「学びの動機付けマッピング」。自分が何かを学びたいと考えるに至ったきっかけについて、始めは箇条書きで羅列します。以下、箇条書きで読みにくいですけどご容赦ください

・考古学との出会い。小さいころから恐竜が好きで、その生態を詳しく知りたいと思って図書館に通った

・「調べ学習」の楽しさ。小学校のころから「総合的な学習の時間」が好きで、自分でテーマを見つけて何かを調べることが楽しかった。絶滅危惧種の動物について、子ども向けの百科事典を繰ったりしていた。中学生の時に、食品添加物について調べ、英語のスピーチ大会に出場した

・「調べ学習」の続き。高校の時にも、ディズニーランドの経営について興味が湧き、そこから発展して「企業経営」について調べるようになった。上に書いた、食品添加物の話も、食品偽装問題という文脈で、ここに繋がっている。ドラッカーを読もうとして挫折した。代わりに、「経営倫理」「ガバナンス」の概念じみたものを知った

・しかし、この時から、「体系立てて」何かを調べる、ということには失敗し続けている気がする。

・英語の勉強のきっかけは、はっきりと思い出せます。中学生のころ、友達に借りた児童向けの海外小説「ライラの冒険」に浅からぬ感銘を受けて、映画のDVDを観たら、主演のダコタ・ブルー・リチャーズにどっぷりハマったんですね。そこで彼女にファンレターを書きたいと思って、海外のサイトを色々と調べて、辞書を引きながら英作文をした。関係ないですけど、そこで「autography」が「サイン」を意味する単語だと知った

 

日記342

・仕事を納めました。一年間お疲れさまでした。まじでよく頑張った、えらい。

・というわけで、「独学大全」に基づいて、来年以降のお勉強の方法について考えて書いていきます。

・まあ、この本、すごいですね。この本の射程は、お勉強ハウツーの枠組みを大きく超えていて、これまで自分が繰り返し悩んできた(⇔きちんと考えることができていなかった)、「何を学ぶか」「なぜ学ぶか」から始まって、「いかにして学ぶか」という問いに正面から、時には全力の搦め手で、応えてくれる

・「いかにして学ぶか」という方法論については、著者が認めている通り、辞書的に使うのがよさそうですが、前段の、学びに関するモチベーションを考えるところは、ある程度愚直に、このブログに書き記す形でやっていこうと思います

日記341

・ということで、年の瀬も近いですけど、自分の勉強法について考え直してます。今回は

いつもと違って、この考える作業についてのテキストが傍らにあります

・読書猿の「独学大全」。これまで、あまりにも表紙デザインがダサすぎる&流行りの思想家が絶賛してるので敬遠してきましたが、中身を立ち読みして面白そうだったのでKindleで買ってしまった

・それプラス、「わたしの知らないスゴ本は…」ブログの中の方が、読書猿さんを絶賛していたので一気に信用してしまった。シリーズ本「アイデア大全」と「問題解決大全」を、2017年のスゴ本に選んでたし。

・いままさに読み進めているので、中身はまたレビューします。