日記386

・先日、清澄白河にある現代美術館に行きました。とくにお目当てはなかったんですけど、たまたまやっていたのが「ライゾマティクス」展。事前に何度説明を読んでも、なんのことやら全く理解できなかったんですけど、要は現代技術、特に画像認識とか機械制御の技術を、ミュージシャンのライブパフォーマンスやら何やらに活かしていますという展示でした

・ぼく自身は、「アートとテックの融合…」だとか銘打たれて、怪しい先端技術系の大学教授の名前が出てきたりすると(大変失礼)それだけで拒否反応が出るような人間なんですけど、この展示については「工学」が夢ある分野だと気が付けてよかったなという感想を抱きました

・実際、画像認識技術とか、コロナ禍ですごく価値が向上した分野じゃないですか。まあもともとニーズは高かったんでしょうけど。そういうふうに、人様の役に立てる科学技術の応用を追い求めることができるんだから、夢ある分野だと思うと同時に、どんどん世の中を便利に安全にしていってほしいとも思いました。頑張れ科学技術

・あと、毎回思うんですけど、倫理の議論って、テックの進歩についていけてるんですか?大丈夫?

・そんで、当美術館の常設展(今は企画展示中で、『コレクションを巻き戻す』展っつーのをやってました)も観にいったんですけど、改めて素敵な展示がたくさんありました

・ゆっくり見れなかったんですけど、五姓田義松の「清水の富士」から始まって、一番心を惹かれたのは牧野虎雄という洋画家。「朝の磯」「漁村」は素晴らしい絵です。

・少し変わった画風の、北村民次の「農漁の図」、それから中原実「杉の子」。

・上野の西洋美術館も横浜の県立美術館も閉館中の今、いったいどこで洋画をみればいいのかとくさっていましたが、答えの一つはここにあったのかもしれない

・それはそれとして、西洋美術館、何なんですかまじで。施設補強の改装はもちろん仕方ないんですけど、その間はどこかの美術館でコレクションをみられるようにしていただきたいです。ロセッティの「愛の杯」をはじめ、松方正義コレクションに会いたくて仕方ないんですわ