日記269

・あと、最近の状況について多少アップデートしておくと、博物館や美術館にいつもより多めに足を運んでいます。

・上野の、東京博物館で開催されていた「アジアのレジェンド」展、六本木は森美術館の「STARS」展、三井記念美術館の「敦煌写経」展。

・「STARS」展は、その名の通り日本の現代美術のスターの作品が集められていて、楽しかったですね。都内の現代美術館と言えば清澄白河都現美ですが、そこにも収蔵作品の多い、草間彌生宮島達夫の作品を見られたのがとくに良かった

草間彌生は1923年生まれなわけで、幼少期に大戦を経験していますから、多くの作品にその影が落ちていると思っていました。実際、都現美に行くと、彼女の滅茶苦茶暗い作品をたくさん見られます。

・特に、ぼくがあの水玉模様のカボチャを見て連想するのは、虫食いなんですよ。つまり、戦中戦後の食糧の乏しい時代に、貴重な食糧であるカボチャに虫が食って穴が開いていた、みたいな、実体験とまでは言えないまでも、そういう連想が彼女の頭の中にあるのではなかろうかと邪推してしまうんです