日記385

サルトルの「嘔吐」を読んでますけど、まあすごい小説ですね

・彼の思想とか、そういうものは一切抜きにして、純粋に文学作品として眺めると、その重厚な世界観に圧倒されます。つまり、何人もの登場人物が、いくつもの物語を背負っては現れ、そして消えていくんです

・並行して、ブライアン=ヘイズの「ベッドルームで群論を」を読んでます。ちゃんとベッドルームで。かなり有名な数学エッセイらしいですね、これ。

・数学的なものの考え方というものが、いかに有用かつ洗練されているかということを身に染みて分からせてくれる本です。著者にはそういう意図はあんまりないんだと思いますが、軽やかに語られるからこそ、数学というツールの持つ威力、その強力さを実感せざるを得ない

・ぼくの読書、結構いいところまできましたね

・およそ著作、本というものには、レベルというものがどうしても存在するというのがぼくの考えです。単純に、理解のレベルと捉えていただいていいですよ。誰もが初めから、ある分野の専門書を読み込めるなんてことはないわけで、読み手は自分の理解のレベルに合わせて、読む本を変えてゆくというのが自然な姿です

・良いレベルの本を理解しようと思ったら、読み手側にそれなりの理解力が求められるというのは当然のことです、そういう意味で、ぼくの読書のレベルは、最近やっとスタート地点に立てたところであり、これからもっともっと素晴らしい読書体験が待っていると思うとわくわくが止まりません

・去年まで、自分が心惹かれる種類のあらゆる本を乱読したこと、それから今年に入って、本当に読むべき価値のある本、腰を据えて著者の語りにじっくりと耳を傾ける価値のある本に出会えていることが大きな要因ですね

・今年もい~っぱい本を読もうね、ハ〇太郎