日記314

・老成している、とか、ひねこびている、というのに近い状態なんですかね。そういう状態そのものは、小林秀雄自身が岡潔との対談書「人間の建設」の中で否定していたりするので、もはやよく分からないんですけど。

・んげんげ。思えば、最近、盆栽を始めたり、いやに老成している自分がいることに気が付きます。読書に埋没してひたすら精神世界で遊んでいたりとか。

・そういう意味では、仕事があって職場に行かざるを得ないのはある意味ラッキーかもしれませんね。嫌でも自分の世界から自分を追い立てて他者と対面しないといけないですから。ほっとくと、ここまで自分は内向的なのか、と驚きますね

・人とかかわるの、疲れるんすけどね。自分を削っている感覚がどうしても付きまとうから

・おー。筋肉の超回復とのアナロジーで、この話、深掘りしていいですか

・つまりあれです。自分をあえて削ることで、自意識とか、自分を愛する気持ちがより強固になる、みたいな仮説です

・ふむ。そもそも、自分を削るっていうのは何なんですか。

・うーん。嘘をつく、というのに近いかもしれない。嘘は方便とはよく言ったもので、世間を上手にわたっていくために、他者とのコミュニケーションにあたっては、人は知らず知らず自分の気持ちを偽って、少し場を盛り上げるようなことを言ってしまう、みたいなことです

・そういう、コミュニケーションのための(無駄な)サービス精神を発揮してしまうのって、自分だけですかね。まあ、とにかく、そういう感覚がある