日記421

・面接対策をします

・はい。留学選考のための足切り試験は無事クリアしましたので、お次は面接。

・そのために、まず面接というのはどんな営みなのかということを考えてみたいと思います。つまり、そこを解きほぐすことによって、面接の際にインタビュイーに何が求められているのかということついて、自分なりに考えてみたいということですね

・それはたぶん、こういう直観があるからです。つまり、巷でよく言われるような面接対策(と言及できるほど面接対策について勉強したことはないけど)において言われいていそうな、想定問答をあらかじめ作っておくとか、そういう個々の対策を講じることにあんまり魅力を感じていないんですね

・まあ御託は良いので、考えていきましょう

・まずはゴールの設定でしょうか。つまり、どうなったら「面接が成功した」と言えるのか。そのイメージを膨らませてみましょう

・それは…会社の人事部署から、「こいつを留学に行かせたい」と思われること、と言えるでしょう。もう少し踏み込んで言うと、「(ほかの候補者ではなく)こいつを留学に行かせたい」と思わせること、ですよね。「こいつを留学に行かせても問題ないと思う」でもなく、「こいつか、まああいつか、どっちか行かせればいいと思う」でもなく、です。

・そしてそのためには、将来的にぼくという人間が、会社組織の中で、留学の経験を活かしてどんな貢献をしているか、ということをイメージさせてあげる必要があるわけです。留学を含めて、人材教育というものは将来のリターンのための投資なので、自分こそが投資に足る有意な人材であるということを示す必要があるわけです

・そうすると、ヒントとしては、面接対策ハウツーよりもむしろ、証券のセールスとか、事業会社の営業とか、そういう分野のハウツーを参照するのがいいのかもしれない。

・これは結論ではありません。もう少し、思索の工程を続けてみます

・さて、そうした「投資への誘い」としてのセールストーク、営業プレゼンが上手くいく条件というのは、まず第一に、自分がその商品のことをよく理解していること、だと考えています。面接の場合、自分という人材の強み、これまでの仕事振り、大切にしている価値観や問題意識、を整理しておく、ということが挙げられるでしょう。この際、できれば、他者との違いも明示的に際立たせておくことが大事なのだと思います。つまり、自分という人材の強みは、他者からみて際立っている(注:優位性があるかどうかの議論をする必要はない)ということを強調できるようにしておくことです

・今はそれらの中身には立ち入らず、次の思考ポイントに行きます。それは、先ほどの話と被りますが、自分という人材が留学に行くことによって、組織にどんな貢献ができるようになるか、ということを整理することです。これは、投資に置き換えれば、リターンを明確化することです。ちなみに、投資と違って、ここではコストを明確にする必要はありません。留学の費用を管理する人事部署には、ある程度潤沢な資金バスケットが用意されているので

・商品の特性を理解したうえで、リターンを魅力的に説明出来たら、それはきっと、面接としてはうまく行くのではないでしょうか