日記160

・この日記は6/7日日曜日分です

・最近ぼくの中でアツいのは、新興国通貨のラリーですよ。

https://www.boj.or.jp/research/wps_rev/rev_2010/data/rev10j04.pdf

・これとか復習で読んでます。あ、いや、さすがに、いくら新興国、ここではトルコ、南ア、メキシコ、ブラジルあたりを想定して話しますが、この人たちのファンダメンタルズが弱いからといって、この局面でソブリンリスクがものっそい高まってるとは思ってないです。ソブリンCDSのリスクプレミアムも、リーマン時と比べたら、かわいいもんじゃないすか?

・だからといって、ここ数週間の新興国通貨のラリーは意味が分からない。マーケットレポート読んでても、グローバルなリスクオンのなかで買われた、以外の説明ないっす。

・いや、細かいこと言えば、ブラジルで政治リスク後退(ボルソナロが、更迭しちゃったモロ大臣だったかマンデッタ大臣だったかについて、ビデオでちょっとだけ自分の非を認めた)とか、トルコや南アの中銀が声明文でややタカ派に修正してきた、とか、なくはないんですけど。

・そんで、こんな仮説を立てました。この人たち、ほんとはこの局面で財政バンバン出してますから、将来的な財政赤字拡大が懸念されて、通貨は売られるはずじゃないすか。一方で、財政支出に伴って国債発行しますから、金利には上昇圧力がかかるはずなんすよ。

・投資家は、その金利上昇を見越して債券買おうとしとるんと違うんか、と。もちろん、この仮説はロジックとしてはあり得ますが、実際の投資行動として支配的なものになるとは思ってません。

・そのうえで。まず、いくつかの新興国中銀は、金融市場安定のために資産買い入れを公表してます。これは、金利抑制要因。それから、先行きの中銀会合で、さらなる利下げが見込まれる国もあります。これも、金利抑制要因。

・こうした金利の綱引きと、各国ファンダメンタルの傷み具合を並列することによって、先行きの通貨の動向に方向性を見出せるんじゃないかということです

・そんなものを見出してどうするんだ、と言われたら、わかりません

・あと、上記のレビューにもある通り、結局は米国の長期金利がドライバーになるんでしょ、と言われたら、その通りでやんす

・あと、ぼく、タームプレミアムについて、ちゃんと理解してないっす

・ナマ言って、すいやせん