日記141

・Economist誌をたまに読むんですけど、金融経済全く関係ないところで興味深い記事があったので備忘で書いときます

コロナウイルスが霊長類に与えている影響の話。タイトルは”Maintaing other species barriers - Gorilias are bad at social distancing ”

・っつーことで、まあ、人間以外の霊長類にもコロナの悪影響が及んでますよって話なんですけど、個人的に面白いなと思ったのは以下の3点です

 

・まず、今んとこ、野生下でコロナにかかった霊長類は確認されてないらしんですけど、中国ではワクチンの実験として rhesus macaques、アカゲザルですか、が用いられたという話。で、コロナウイルスをdeliverately injected された彼らは発症が認められたとのこと。

・このほかにも、カナダの実験で分かったこととして、肺の気道を構成するタンパク質のうち、apeと人間で同一のものがあるっつーことで、霊長類が人間と同様にコロナの影響を受けやすい(= are likely to be particularly susceptible)とのこと。

・二つ目。霊長類がウイルスに苦しむのはこれが初めてではないという話。トマスジェファソン大学とルイジアナ大学の研究で、過去30年の野生のゴリラの死亡原因の三分の一は、エボラウイルスに求められることが分かったそうな。

・このほか、2013年には、ライノウイルスの流行(devastation)によって、ウガンダ国立自然公園に生息していた、あるチンパンジーの群れのうち実に9%が亡くなったそう。

・まあ、コロナも、高齢者が多い欧州では致死率10%近いですし、怖いですね。

・あと、懐かしい名前が出てきました。Jane Goodall。中学の英語の教科書で扱った記憶があります。今はコンゴチンパンジーリハビリセンターにいるそうですが、ここでは人間同様、チンパンジーの健康チェックも義務付けられているとのこと(mandatory for hunans and chimps alike)。

・ということで最後は、保護区の閉鎖に伴う影響ですね。ロックダウンの影響で、バージニア国立公園は40%の減収だそうですが、これについて、ここの医師は、”if local economies are harmed by the closure of tourism site, people will turn to poaching” ということを恐れている、とのこと。

・加えて、霊長類の種類によっても影響が異なってきます。例えばゴリラは、いわゆるシルバーバックと呼ばれるアルファオスが群れの中心ですから、この個体が死亡するとメスは他の群れに離散しますよね。これが "spreading the virus further" ですので、頭が痛い。

・というわけで、総括すると、色々と想定される問題はありつつも、記事の最後に締めくくられている通り、座して待つしかない(just have to sit back and watch)ということです。これ、日本の動物園にも同じことが言えるんでしょうか。

・明日は有給取りました。うふ。