日記26

・六本木の国立新美術館に行きました。ブダペスト展というのをやっていた。ここもあれなんですね、常設展ないタイプの美術館なんですね。

・大阪の中之島に東洋陶磁美術館というのがあって、そこも特別展だけなので、いつも特別展料金を払わなくてはならないことに若干の悔しさを感じつつ、職場から近いから昼休みとかによくいってたんですけど、この特別展料金スタイル、よくあるんですね。東洋陶磁美術館、疑ってごめんね。

・ぼくは美術館に行くと、偉そうですけど、「その日見た作品の中で一番良かったもの」を決めるようにしています。展示を見ながら、おっええやんけと思ったものをメモしておいて、あとでその中からナンバーワンを決めます。

・今日のメモは、フィレンツィ・カーロイの「小川Ⅱ」、チョーク・イシュトヴァ―ンの「孤児」、アテルスティーン・ノーマンの「ノルウェーフィヨルド」、ゲドムンド・ステネルセンの「夏至の夜」。

・ナンバーワンは、チョーク・イシュトヴァ―ンの「孤児」です。夜、神秘的な青い部屋の中で、孤児が二人、それぞれうつむいたり、机に突っ伏して寝たりしている絵です。ごそごそと絵の横の解説読みましたけど、背景知識についてはきれいに忘れてしまった。知識は絵画の魅力を理解するための一つの手段に過ぎないので…。

・えー、もうひとつの収穫はですね、自分が他の美術展で見たときに気になった、ドービニーやクールベといった画家の絵を見られたことですね。自分はどうやら、19世紀後半の風景画が好きなようです。その理由については、後日また考察しますけど、こないだ神戸の美術館行ったときに書いた、自分の記事が参考になるかもしれない。「後日追記します」って言ったこと、ちゃんと覚えててえらい。

・「美術館における絵の見方」みたいな話も、いずれ書きたい。

・為替!

https://fx-rashinban.com/b00001-JPY/a7811-%97%88%8fT%82%cc%88%d7%91%d6%91%8a%8f%ea%8c%a9%92%ca%82%b5%81F%81w%83h%83%8b%89~%82%cd110%89~%91%e4%82%f0%88%db%8e%9d%8fo%97%88%82%b8%94%bd%97%8e%81B%90V%8c%5e%94x%89%8a%82%aa%91%8a%8f%ea%82%cc%8fd%90%ce%82%c9%81x%81i1%2f25%92%a9%81j

・さて。解説します。

今週のドル円相場は、週初110.14で寄り付いた後、早々に高値110.22まで上昇しました。しかし、先週末金曜日(1/17)に記録した直近高値110.30をバックに伸び悩むと、①米・シカゴ連銀全米活動指数(結果▲0.35、予想0.13)の冴えない結果や、②新型コロナウィルスの感染拡大を受けたグローバルなリスク回避ムード(株安・円高)、③ムニューシン米財務長官による「中国との第2段階通商合意を結ぶ厳密な期限は無い」との発言、④米長期金利の急低下(米10年債利回りは週前半に記録した1.825%から週末には1.672%へ)、⑤109.70近辺に控える支持帯(サポート水準)の下方ブレイク、⑥上記⑤を受けた短期勢のストップロス、⑦米・1月製造業PMI(結果51.7、予想52.5)の予想比悪化が重石となり、週末にかけては、1/9以来、約2週間ぶり安値となる109.18まで下げ幅を広げました。引けにかけて小反発するも戻りは鈍く、本稿執筆時点(日本時間5時30分現在)では、109.25近辺で推移しております。

・今週は、序盤からドル高で推移。もっとも、①~⑦を背景に、リスクオフが強まり、円高方向に推移。④ってどういうことですか?金利低下→景気拡大よりも、もっと短期的な、金利低下による自国通貨(ドル)運用妙味の低下が大きいってことか。あ、すいません、別に金利低下って、政策金利とは別の話ですね。なので前文の前半は忘れて。

・⑤については、「うわさで買って~」の格言の通り、売るタイミングでの「事実」が予想よりも悪いと、売りが殺到して下方に引っ張られやすいということですね。あっ、ていうかそれが⑥で書いてることか。

・いちおうユーロ/ドルもやっとくか。

今週のユーロドル相場は、週初1.1091で寄り付いた後、①ドイツ・1月ZEW景況感調査(結果26.7、予想15.0)の力強い結果を背景に、翌1/21に、高値1.1120まで上昇しました。しかし、一目均衡表転換線をバックに伸び悩むと、②トランプ米大統領による「EUと通商合意出来なければEUから輸入する自動車へ25%の関税を賦課する」との発言や、③新型コロナウィルスの感染拡大を受けたリスク回避のドル買い圧力、④イタリアを巡る政局不透明感の高まり(連立政権を担う左派「五つ星運動」のディマイオ党首が辞任)、⑤ラガルドECB総裁によるハト派的な発言(戦略的検証の後ずれ容認→金融政策正常化期待の後退)が重石となり、週末にかけては、約1ヶ月半ぶり安値となる1.1020まで下げ幅を広げました。引けにかけて小反発するも上値は重く、本稿執筆時点(日本時間5時30分現在)では、1.1027近辺で推移しております。

 ・えーと、週初からは、①がユーロを支えたので、ユーロ高に振れたと。しかし一目均衡表転換線(これ、なんですか?)をバックに伸び悩み、②~⑤を背景に再びユーロ安方向に。ここで気になるのは③ですけど、円ドルと同じ材料ですよね。リスクオフ時に買われるのは、ユーロ<ドル<円ってことか。

・あと、⑤も以前触れたので気になる。戦略的検証、なんかニュースで出てこないなと思ったら、やっぱ後ずれしてるんですね。

・来週の見通し。

ドル円相場は、1/17に記録した約8ヶ月ぶり高値110.30をトップに反落に転じると、今週末にかけて、約2週間ぶり安値109.18まで下げ幅を広げました。この間、109.70近辺に控える強力な支持帯(添付チャートの赤の水平線)や、一目均衡表転換線を下抜けするなど、テクニカル的にみて、「上値の重さ」を印象付けるチャート形状となりつつあります。

ファンダメンタルズ的に見ても、①日米金融政策の方向性の違いや(日本銀行は1/21に追加緩和を予想通り見送り)、②トランプ米大統領の弾劾リスク(罷免リスクは乏しいものの、大統領選を前に支持率が急低下する恐れあり)、③米国ファンダメンタルズの冴えない結果、④米中貿易摩擦の再燃リスク(第1段階合意署名は実現するも、第2段階合意は後ずれする公算大)、⑤朝鮮半島や中東を巡る地政学的リスク、⑥新型コロナウィルスの感染拡大リスクなど、ドル売り・円買いを想起させる材料が今尚たくさん残っている状況です。

以上の通り、ドル円は、テクニカル的にも、ファンダメンタルズ的にも、「下落リスク」が警戒されます。来週は米経済指標(消費者信頼感指数や、GDP速報値、PCEデフレータなど)の結果や、トランプ米大統領弾劾裁判、新型コロナウィルスに絡むヘッドライン、米FOMC連邦公開市場委員会)を睨みながらも、ドル円軟調推移をメインシナリオとして予想いたします。

・まあ要は、ドル安材料が多いですねと。米中貿易摩擦の様相も、ちゃんとフォローしないといけないな…。

尚、来週1/28ー29に開催される米FOMC連邦公開市場委員会)では、BOJ(日本銀行)やECB(欧州中央銀行)同様、金融政策の現状維持が見込まれており、相場への影響は限られると予想されます。但し、昨年10月より開始した月額600億ドル規模の米財務省短期証券(Tビル)の買い入れが予定通り6月に終了するのか否か、短期レポを用いた資金供給が予定通り2月に終了するのか否かといった質問が出てくる可能性もあり、パウエルFRB議長の記者会見には注目が集まりそうです。

来週の予想レンジ(USDJPY):108.25ー110.25

・日米金融政策の方向性の違いって書いてましたけど、日本もアメリカも追加緩和は見送り方向ですよね?細かいこと言えば、ここに書いてる通り、Tビルの買い入れや短期レポによる資金供給が予定通り終わるか、という論点が残りますけど。

ユーロドル相場は、週末にかけて下げ幅を広げ、1/24には約1ヶ月半ぶり安値となる1.1020まで急落しました。この間、一目均衡表転換線や90日移動平均線一目均衡表雲下限を下抜けした他、強い売りシグナルを表す三役逆転も成立するなど、テクニカル的にみて、「上値の重さ」を意識させるチャート形状となりつつあります。目先は、11/29以来となる、心理的節目1.10割れを試す動きが広がりそうです。

ファンダメンタルズ的に見ても、①米中貿易摩擦が欧米貿易摩擦に波及するリスク(欧米貿易摩擦の激化懸念)や、②ユーロ圏経済及び物価の先行き不透明感、③イタリアを巡る政局不透明感、④ECBによる追加緩和観測(早期正常化期待の後退)、⑤英国情勢の先行き不安(1/31に英国のEU離脱期限)、⑥新型コロナウィルスの感染拡大を受けたリスク回避のドル買いなど、ユーロ売りを意識させる懸念材料は根強く残っています。

・テクニカルな部分はまあいいとして、といいつつ、「心理的節目」っていう表現面白いですね。機会があったら使ってみよう。

・欧米貿易摩擦への飛び火リスクって、どれくらい大きいんでしょうね。ほぼほぼ、トランプ大統領の政治上のポーズに過ぎないとみるならば、弾劾裁判の進行具合にもよるんでしょうか。④の、追加緩和観測についても、ニュースをしっかりとフォローしていきたい。ファンダメンタルズ的には、これが一番存在感あるというか、有力な材料となりえるんじゃないんですか?もちろん、不確実性がめちゃ高い、コロナウイルス除くベースの話ですけど…。