日記258

・前回の続き。

・まぁ、そういう損失の極大化を防ぐために、ある水準までいったらオプション契約自体を破棄するバリアというものもあります。その一例がノックアウトオプション、もっというと、リバースノックアウトオプション

・それはいいとして、改めて、インプライドボラティリティとリスクリバーサルの概念を確認しましょう

インプライドボラティリティのためには、オプションプレミアムの時間的価値の説明をしなくては

・オプションプレミアムの決まりかたは、本源的価値と時間的価値に分けられます。本源的価値は、オプションの基本的なパラメーターで決まります

・一方で、時間的価値は、満期までの期間やなんかで決まります。これがボラティリティと何の関係があるねんということですけど、インプライドボラの期間構造と関わってくるんですね。つまり、基本的には、時間的価値が高くなる、つまり満期までの期間が長くなるような状況では、当然その間のボラティリティが高まるために、オプションの売り手としては高いプレミアムがほしいわけです

・なので、期間構造としては、長い期間、例えば3monthやなんかのオプションのインプライドボラティリティの方が、短期、例えば1weekよりも高くなる傾向にある

・逆にいうと、例えば短期のインプライドボラティリティが長期のそれより高いとき、マーケットは目先のリスクイベントに警戒してるっつーことになります