日記445

・フランス語の勉強について、少し方向性というか、取り組みの方針みたいなものが見出せそうになってきたので、書くことによってそれを実現しようと思います

・なんだこの回りくどい書き出しは

・まず、いま、週に5時間のペースでマンツーマンレッスンを受講しています。月、水、土の週3回。このうち、2時間は日本人講師のもとで文法のレッスン、3時間はフランス人講師のもとでDELF対策としてリスニング、ライティング、スピーキング、リーディングを総合的にやってます

・大事なことを書くのを忘れていた。年初来、毎日、Googleカレンダーに従って、必ず1.5~2時間はフランス語の勉強に時間を割いています。お風呂での「英語のハノン」も然り、通勤中のハノンの復習も然り

・んで、Ankiのことを先に書いておきますと、かなり強力なツールです、これ。Anki上のコマンドも、それなりに使いこなしてきたので、わりと自由に暗記カードの作成ができています。特に、Google音声を挿入して発音させられるのが素晴らしい。脳が老化して、明らかに記憶力が衰えてきている中、ものすごくありがたいです

・この辺の話を前提として、お勉強の取り組み方針について書きながら考えを整理していきましょう

・まず、フランス人講師のレッスンなんですけど、自分の実力対比でかなりレベルが高くて苦労しています。授業中に聞かされるリスニングは聞き取れることがほぼないし、課題、特にライティングなんですけど、既に「一つのトピックについて、カジュアル/ビジネス/フォーマルの3つの文体で自分の意見を書く」とかいう、およそこないだまでアルファベを覚えていた人間に課すべきとは思えない課題が出されたりしている

・なので、感覚としては、自分の前頭葉のかなり端っこの方で能力を発揮することが求められているというか、かなり付け焼刃的な学習を強いられている

・さすがに何を書いているのか、上記の文で分かる人は皆無だと思うので補記します。例えばリスニングなんですけど、まったく、謙遜ではなくほんとうにさっぱり、何を言っているか分からない割に、正答率はそんなに悪くないんですよ。何でだと思います?これ。

・これはですね、身も蓋もないこと言いますけど、勘なんですよ。勘で当ててるんです。んで、この勘について分かっていることを少しだけ書いておくと、つまりこれは、まったく、謙遜ではなくほんとうにさっぱり、何を言っているか分からない中にあっても、さすがに一つくらい聞き取れる単語があったりするんですよ。んで、その単語と、問題用紙に書かれた選択肢(下手するとこれも、何て書いてあるのか、初見では分からないことも少なくないです)と、会話の雰囲気を突き合せながら、正解と思われるものを選んでるんです。つまり、前頭葉上で、自分の感性みたいなものをフル稼働しながら回答している。逆に言えば、回答の裏付けとして、しっかりとした文法知識とか、語彙があるわけではないという意味で、付け焼刃的にレッスンをこなしてるんです

・それが悪いとは言わないですよ、もちろん。そういう、いわば対応力があること自体は、自分の強みであり長所です。

・ライティング課題についても、ぶっちゃけて言えば、インターネット上で辞書と翻訳ツールを駆使すれば、それらしい回答を作ることはできるんです。もちろん、それ一本に頼っていると文中で破綻が出てきますから、そこもやはり対応力を用いて、限られた文法知識の中でより「それらしい」文章にする、というのも、今の段階では勉強になったりするわけです

・繰り返しですが、そうした対応力で付け焼刃的に課題やレッスンをこなすこと自体を、いまは悪いと思いません。課題が出来なくて自己肯定感が下がってしまうようなことがあれば学習自体を嫌いになってしまいますから。仕事をしながら学習している以上、モチベーションの低下だけは避けたい

・さて、では今後この状況をどうするのかという話になります。少し焦点を絞りますけど、より具体的には、いま、付け焼刃的にこなしてしまっているライティング課題への取り組み方をどうしようか、ということです。

・結論としては、Ankiのところとつながるんですけど、課題に取り組んだ結果生成された模範解答を、端から端まで全て暗記する、ということにしようと思います。

・結局ですね、「辞書や翻訳ツールを使って作文してしまう」という、なんとなくの罪の意識を裏返してみれば、そこには「自分の頭だけを使って一から完璧な文章を産み出さなくてはならない」という原理主義的な理想論があるわけです。ところが、哀しいかな、ぼくくらいの年齢になると、いくら苦労して(イニシャルコストを払って)文章を絞り出したとしても、その苦労の経験だけをもってして文章を頭に刻み込むなどということはできないのです。たぶん、どんなレベルであれ、文章をある程度自在に操れるようになるためには、嫌というほど繰り返し、その文章に触れるということしかないような気がしているのです

・とするならば、文章を絞り出すイニシャルコストは最低限に抑え、講師の添削を受けながら模範解答を生成し、それを繰り返し頭に刷り込むことによって、いつでも自在に、まったく脳のリソースを割くことなく、スピーキングでもライティングでも、その文章を取り出せるようにしておく訓練に時間を割く方が良いと思っています。ので、その通りやります