日記362

・リサーチを深めていくうえで、自分に何ができるか。まず、あれなんですよ、ここ数年で培ったスキルとして、「ストーリーを描く」ということができるんです。

・必ずしも厳密なロジックの積み重ね、という意味でのストーリーではないんですけどね。なんとか立証できそうな仮説をちょっとずつずらしながら、なんとか読める/そのときの直観にフィットするストーリーを書くことができる

・英語については、TOEFL90点台というビミョーな点数が示す通り、ある程度のレベルの文章を読んだり聞いたりすることができる。ある程度のレベルというのが何を指すのか、まあ、今はご想像にお任せしますというか、ここでは重要ではない

・ただし、リサーチの進め方が結構ぐずぐずなんですよ。ストーリーを思い描けても、先行研究の整理が特に未熟で、それはそもそも文献の見つけ方が悉皆的でなかったりすることに大きく起因したりしているんですが、とにかくそういうところは、来年以降のリサーチで気を付けてメソドロジーを蓄積していかないといけない

・あとは何でしょうね。ある程度、批判的な物の見方ができるということでしょうか。ないしは、客観的と言ってもいいけど、ある程度、文献から身を引いて、複数のソースを参照しながらファクトを引っ張って来れる、ということでしょうか

・うん。書いててそこまで納得感はないな

・それよりなにより、ストーリーのところと話は繋がるんですけど、クリエイティビティがある、ということは挙げられるでしょう。0から何かを産み出す(スキルがあるかどうかはさておき)気概を持ち合わせている

・それはすなわち、センスを持ち合わせているということでもあります。それについて詳しく書く気はないですけど

・これ、ク・セ・ジュじゃなくて、「可能の階梯」だな

日記361

・うむ。さっきから色々と考えてるんですけど、2020年の振り返りという意味では、「人間版・カルテ・ク・セ・ジュ」をやる必要がある気がしている

・どういうことかというと、これから独学の道を改めて歩んでいくにあたって、いま、自分は何ができるのか、ということを知っておく必要がある、ということです。一文の中に「こと」が三つ出てきた。

・つまりですね、考えれば考えるほど、自分が何も知らないということになってくるじゃないですか。当たり前ですけど。でですね、ここで改めてこのブログの意味というか、動機というか、自分の中でこの一年間、何を大事にしてきたかということに立ち返ってほしいんですけど、これから先、色んな苦労が想定されているもとで、ぼくはとにかく自己肯定感を持ち続けていかなくてはならないんです

・なので、今の時点で何ができるか、というか、2020年、それだけじゃなくて、ここ数年をかけて自分が何を獲得してきたか、今の自分に残っている武器は何なのかということを改めて確認しておきたいんです

・ということで、今の自分に何ができるか、それはもはやフランス語的にはク・セ・ジュではないんですけど、書き出していきます

日記360

・アート関係で言うと、うん、ぶっちぎりで十和田美術館ですね。最高だった。ハンス=オプ=デ=ビークの「ロケーション(5)」が今年のナンバーワンです。

・「フラワーホース」も捨てがたいけど…

・絵画では、小磯良平か金山平三か、どちらか忘れてしまったが、風景画。どちらも兵庫県立美術館所蔵。

・果たしてこれは振り返りになっているのだろうか

・思ったけどあれですね、はてぶろをエクスポートしたテキストファイルを、うまいこと区切って印刷して、手元でぱらぱら見れるようにしたほうがいいかもしれない。日記という形で残しておくのが面白いかも

 

日記359

・これらの中で、何が一番良かったかというと…。まず、小説については、衝撃を受けたという意味で、アゴタ=クリストフの「悪童日記」、でしょうか。うん、選ぶの難しいね。

・日本の小説では、佐藤正午かなあ。「きみは誤解している」。

・新書も佐藤正午で、「小説の読み書き」。まあ、新書はそもそもあんまり読んでないんですけど。

・実用書では、長沼伸一郎の「現代経済学の直観的方法」も良かったですけど、何と言っても「独学大全」(読書猿)がぶっちぎり。人生を変える本というか、もっと早くにこの人のブログに出会うべきだった。

日記358

・というわけで、2020年の振り返りでもしますかね。

・まず、読書メーターから計算すると、2020年に「出会った本」は177冊でした。出会ったというのは、「読んでいる本」「読みたい本」や、再読本も含めて、手に取ったりどこかで見かけて気になった本、ということです。このうち、読んだ本は101冊でした。

・日記127によれば、一年で150冊くらい読めそうだということだったので、まあ、いい計算でしょうか。

 

dshio3721.hatenadiary.com

 ・あと、前にもどこかに書いたんですけど、イ=ヨンドの「ドラゴンラージャ」シリーズを何度も読んでしまうので、そこで寝る前の読書時間等をかなり取られている。何でこんなに面白く読んでしまうのか、解き明かしたい

・美術館については、ブログに書いている or 記憶に残っている限りでは、兵庫県立美術館国立新美術館(ブタペスト展)、十和田美術館、青森県立美術館森美術館(STARS展、ミッキーマウス展)、三井記念美術館敦煌の写経展、国宝の名刀『日向正宗』と武将の美展)、東京ステーションギャラリー河鍋暁斎の底力展)、国立西洋美術館清澄白河の現代美術館ですかね。延べ9館、だいたい月に一回行ってる計算ですか。原美術館、休館前に行きたかった、というのと、横浜美術館はいつ行っても開いてない。

・博物館は、東京博物館(アジアのレジェンド展、工芸展)、上野科学博物館ですか。江戸東京博物館も、いつ行っても開いてなかったですね。下調べが足りてないだけですけど。お台場の科学館にも行きたかったな

日記357

・というか、ふと思ったんですけど、「カルテ」って来年入り後にやってもいいのではないでしょうか。勉強そのものだし。

・うーん、まあ、でも、今年できることはやっておきましょうか。

・なんというか、「独学大全」を読んで作業をしてから、非常に気分がすっきりしてますね。久々に、やるべきことが明確になっているというか、正確には、取り組むべき方向性が定まっている感じがする

・この勢いで、2020年の振り返りみたいなことと、2021年の包括的な目標/タイムラインについて考えていきましょうかね

・プランニング、ずっと苦手だと思って生きてきましたが、実は好きなのかもしれない。アイゼンハウアーの "planは役に立たないがplanningは不可欠である" という一節も「独学大全」で知りましたけど、まさにそのとおりですね

日記356

・最後に、動物倫理学について。

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・もはや字が汚くて、何が書いてあるかよく分かりませんね。まあとにかく、現状の議論について、論点や論法を網羅的に把握しようということです。

・これについても、すぐにでも「カルテ」に進みましょう。

・リサーチ準備の第一段階が、ようやく終わりそうです。もちろん、ここで挙げたロードマップを不断に見直しながら進むことになるわけで、それについてもやり方を考えなくてはならないんですけどね。

日記355

・次に、Bについて。

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・これに関してはもはや、「可能の階梯」を改めて整理するよりも、いきなり「カルテ・ク・セ・ジュ」に進んでいいと判断しました。

・アウトプット・ターゲットとしては、「リサーチログ」とブログ記事を想定しています。それから、自分で研究ノートを作ることになると思うので、それについてもアウトプットとしましょう。「リサーチログ」については「独学大全」で紹介されているものを工夫しながら使っていきます

日記354

・ということで、まずはAから。

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・マクロ経済政策というのは、金融政策と財政政策を想定しています。

・暫定版なので、(というか、リサーチを続ける限り、暫定版であり続けるんでしょうけど)マクロ経済政策と為替の接点についてはまだ何を想定していいか、網羅的には分かりません。

・ということで、同時に、「可能の階梯」についても思考結果を貼っておきます

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・おれは大体のことをなんとなくしか知らない男…

・ロードマップだけみると、単純にマクロ政策と為替の「一対一の対応」だけを知ればいいような感じがしますが、そうではなくて、この機会に、金融政策や財政政策の概要も精確に大づかみしておきたいということです。

・んで、階梯という意味では、ほぼゼロからスタートする必要があるということでもあります。よくよく考えれば、大学時代に、金融・財政政策単体に焦点を当てて勉強することはほとんどなかった気がするので。もちろん、マクロ経済学を勉強する中で教科書的には勉強したんですけどね。

・まずは事典から、それ以降は大学時代の教科書を足掛かりに、作業していくことになるでしょうか

日記353

・んげ。リサーチの準備を着々とやってます。ロードマップの策定。

・昨日書いた通り、マクロ経済学、動物倫理学、英語の三本立てで考えてます。英語については、まあ、去年までも結構考えてきていて、それなりのノウハウを蓄積している部分もあるので、若干後回し気味にしてますけど。

・まずはマクロ経済学

・この分野は、大きく二つのテーマに分けることにしました。それはすなわち、A:”マクロ経済政策と外国為替”、B:”資本主義経済の射程と限界”。

・なんでかっつーとですね、ターゲットにしてるアウトプットが違うからです。

・Aの方は、まあ、今のお仕事が絡む話でもありまして、来年内、できれば前半中に、簡単な文章というか、ブリーフィング=レビューのようなものを書けたらいいなと思ってます

・一方で、Bについては、完全に個人の興味というか、もちろん長い目で考えればお仕事に繋がってくる話でもあるんですけど、目下はリサーチログやブログを主たるアウトプットとして想定してます

・次以降の記事で、現時点でのロードマップを公表しておきます

日記352

・先に、学習ロードマップを整理するために、それぞれの分野での目標を書き出してみました。まずはマクロ経済学

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・お次に動物倫理学

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・こっから、さらに考えるべき点を磨きこんでいきましょう。例えば、マクロ経済学の、「これからの時代の金融政策」について知りたいと思ったら、「これからの時代」

がどんなものか、考えておく必要があります。

・まあ、そこを考える前に、もう具体的作業に入ってもいいとは思いますけどね。

日記351

・「可能の階梯」に入る前に、先ほどの動機付けに照らして、そもそも自分が何を学びたいかを改めて整理しましょう。ここ数年、悩み続けた問いですが、今ならそれなりに明確に答えることができます。マクロ経済学、動物倫理学、そして英語です。

マクロ経済学は、やはり、自分目の前の経済事象を「まるごと」理解するために必要不可欠だと思います。いつも「いつか勉強しなきゃ」と焦りばかり覚える、動学的な実証分析の手法については、その延長線上でもっと具体的な問題意識を持ってから取り組む性質のものです

・動物倫理学は…やはり、人と動物の繋がりをまるごと理解するために不可欠であろうと思います。その考え方、歴史についてきちんと学ばないと、現行の動物園批判も浅はかなものに留まるというのはここ数年紛れもなく感じていることです

・英語は、そもそもの勉強の対象というより、上記の勉強をスムーズに進めていくために不可欠なものです(⇒言語としての英語を、勉強の対象とするつもりではありません)。それが勉強の動機そのものです。勉強の仕方については、「独学大全」で紹介されている技法が、間違いなく/はかり知れず役に立つでしょう。加えて、もしかしたら、マクロ経済学を勉強していくために、やはり数学の重要性を再認識する場面も来るかもしれません

日記350

・まずは「1.学びの動機付け」の部分です。昨日考えたことを基に、きっかけのうち一つを選び出して、以下のように思考してみました。

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・今のところは、これだけ分かっていれば十分です。次に進んでいきましょう。

日記349

・というわけで、「独学大全」を参照しながら、これからやるべき作業の大枠を整理してみました。

 

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・波線を引いた箇所が、著作で紹介されている手法です。これらに加えて、「読み方」「覚え方」「分からない時の対象法」を組み合わせつつ、格闘していくことになると思います。

・そう考えると、やっぱりこの本、スゴいですよ。価格対比で中身の充実度が段違い。これまでのうさんくさいハウツー本を一掃してしまうのではないかと思いますが、まあ、「悪貨は良貨を駆逐する」とも言いますから、アレですけど。

・書き出してみてわかったんですけど、これらはあくまで、インプットの方法なんですね。本の趣旨からして当たり前なんですけど。

・なので、自分がぼんやりと描いている、「何かアウトプットに繋げる」勉強の仕方というのは、自分の目標に照らして自分で考えてゆく必要がありますし、そこの方法論を考えるためにも、まずはここで挙げた「6.」くらいまではさっさとこなしておく必要があろうかなと思います

 

日記348

・在学中については、ぼちぼちこんなもんでしょうか。最後に、苦みの深い話ではありますが、ここに触れないわけにはいかないでしょうということで、社会人になってからの話を一つ

・若手時代の集合研修のようなもので、ある程度長い期間、研修施設に缶詰めにされて、経済学やらなにやらのお勉強をする、という機会がありました。そこで、成果物として、研修期間の最後に研究発表の場があったんですけど、これは大コケでした。

・それまで、自分としては、ここまで書いてきた通り、調べ学習とか、自分の研究の結果を発表することに関して、成功体験しかなかったわけですけど、ここで躓いたことによって、「物事を体系立てて調べる」ということの重要性を改めて実感することになりました(今思えば、学生の時分から、自分が研究の結果として出してきた成果物に、必ずしも自分で満足していたわけではなかったんですけど、周りが褒めてくれたりしたので、半分目をつぶっていたということが、今ならわかります)

・学びのモチベーションに関する要素としてはこれで必要十分でしょう。ここからは、これらの体験が自分に与えた影響の整理と、その評価、及び評価の理由付けを行っていきます。